住宅設備関連の規格において、一般的な一般住宅用カーテンレールの耐荷重はレール全体でおよそ3〜5kg、1ブラケットあたり1〜2kg程度と定められています。これはドレープカーテンとレースカーテンの自重を支える前提の設計であり、外部から動的な荷重が加わることは想定されていません。
一方、洗濯機から取り出した直後の洗濯物は、乾燥時の約1.5倍から2倍の水分を含んでいます。一般的なフェイスタオル数枚とTシャツ、パーカーなどをハンガーに掛けてレールに吊るすと、その重量は瞬く間に5kg〜10kg以上に達します。つまり、何気なく数着の衣類を掛けた時点で、カーテンレールは設計限界を大幅に超過していることになります。
多くの住宅の壁面材に採用されている石膏ボードは、面に対する圧力には強いものの、ネジを引き抜く方向の力には極めて脆い性質を持ちます。耐荷重を超えた状態で洗濯物を掛け続けると、ブラケットを固定している木ネジが徐々に緩み、ある日突然、石膏ボードを巻き込んでカーテンレールごと壁から崩落する事故を引き起こします。