難波エリアにおけるサブウェイの歴史を振り返ると、かつては地下街の要所であるなんばウォークをはじめ、湊町エリアのOCAT(大阪シティエアターミナル)などに店舗を構えていました。通勤・通学の乗り換え客や近隣のオフィスワーカーにとって重宝される存在でしたが、これらは順次営業を終了しています。現在、検索エンジン等で「難波 サブウェイ」と調べた際に混乱が生じるのは、過去の店舗記憶と現在の営業状況にギャップがあるためです。
なぜ好立地に見えた難波の店舗が閉店に至ったのか。外食産業の構造転換と運営戦略の観点から分析すると、主に3つの要因が浮かび上がります。
第一に、国内事業の大規模なブランド再編と不採算店舗の整理です。サブウェイは2010年代半ばから後半にかけて全国的な店舗網見直しを進め、賃料負担の重い地下街店舗や導線変化の影響を受けた拠点を統廃合しました。第二に、コロナ禍を経たオフィス出社率の変化とインバウンド需要への最適化が挙げられます。テイクアウト主体の効率的な小型店舗や、デジタル注文に対応した新フォーマットへの移行が進められました。第三に、難波の地下鉄連絡通路や地下街におけるテナント契約更新時の賃料高騰が、客単価とのバランスにおいて撤退の引き金になったと見られています。