インデックスファンド(パッシブ運用)の信託報酬引き下げ競争は、すでに運用会社単体では利益が出ない「ゼロ近傍」のチキンレースへと突入した。信託報酬が数ベーシスポイント(0.01%単位)削られるたび、運用会社はスケールメリットによるコスト削減を迫られる。
「他社が下げれば、必ず追従して引き下げる」。eMAXIS Slimが掲げたこのシンプルな公約こそが信頼の源泉だった。しかし、信託報酬が極限に達した今、運用会社に求められているのは「コストの安さ」を超えた実質コストの低減、適正な貸株運用の還元、そして投資家教育を含めた総合的なエコシステムの構築だ。