近年、リメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』がNintendo SwitchやPlayStation 5をはじめとする最新プラットフォーム向けに展開されたことで、作品をめぐる熱気は再び頂点に達した。美麗なHD-2Dグラフィックスで蘇った伝説の旅路は、往年のファンのみならず新規の若い世代をも巻き込み、記念碑への来訪動機を急速に再燃させている。
この現象は、エンターテインメントと地域社会の関係性においても極めて興味深い。ゲーム開発産業が築き上げてきたIP(知的財産)の価値が、一過性のブームに終わらず、数十年の歳月を経て地域経済と観光を力強く牽引するインフラへと昇華しているのだ。画面の中のデジタルな体験が、現実の洲本という街の息吹と接続されるダイナミズムがここにある。