なぜウルトラマンは、これほどまでに中国の人々の心をつかんで離さないのか。その原点は、2000年代初頭に現地でテレビ放送され、社会現象を巻き起こした『ウルトラマンティガ』にある。当時、多感な時期にティガの「光」に触れた子どもたちが大人になり、今や親世代として自らの子どもと一緒に作品を楽しんでいるのだ。
また、特撮の神様と呼ばれる円谷英二が生み出した普遍的な理念は時代を超え、映画『シン・ウルトラマン』を手掛けた庵野秀明らの手によって現代的な視点で再構築された。大人向けの洗練された作品群としても認知が広がったことで、単なる児童向け番組を超えた正統派のSFヒーローとしての地位を確固たるものにしている。