結婚から20年以上が経過しても二人の間に子供がいないことについて、ネット上では様々な憶測が語られてきました。この疑問に対しても、取材データや関係者の証言から明確な背景が見えてきます。
出川哲朗さんに子供がいない理由として最も有力視されているのが、出川さんの過酷な芸風と健康面への懸念です。出川さんは長年にわたり、熱湯風呂、猛獣との対面、高所バンジージャンプ、激痛を伴うリアクションなど、身体に極度の負荷がかかる仕事を年中無休で続けてきました。過去には椎間板ヘルニア、右足の複雑骨折、急性胆管炎による緊急入院など、満身創痍の状態でカメラの前に立ち続けています。家庭を持った初期の段階で「いつ大怪我をして働けなくなるか分からない」という職業的リスクを誰よりも痛感していたのは、出川さん本人でした。
また、芸能関係者の間では、不妊治療の可能性や夫婦間での話し合いの末の結論についても語られています。二人が結婚した当時、瑠理子さんは25歳、出川さんは40歳でした。出川さんは過去のインタビューで「自分は芸人としていつ死んでも悔いはない生き方をしてきたが、家族を守る責任は別」といった趣旨の人生観を語っています。父親としての責任を果たすこと以上に、まずは一人の男として妻・瑠理子さんを生涯幸せにすることに全力を注ぐという価値観が根底にあったと考えられます。
昭和から平成の価値観では「結婚したら子供をもうけるのが当たり前」という無言の社会的圧力が強く存在しました。しかし、出川夫妻が選んだのは、子供というかすがいがなくとも、互いが自立したパートナーとして寄り添い続ける道でした。子供がいないからこそ、二人の間には恋人同士のような程よい緊張感と自由が保たれており、それが22年間に及ぶ円満な夫婦生活の秘訣となっているのです。