映像作品としての『英国ドラマ ジーヴス 評判』は、本国イギリスのみならず世界中で極めて高く評価されています。その理由は単なるシチュエーション・コメディにとどまらない、徹底した世界観の作り込みにあります。
舞台となる1920年代から1930年代の「狂騒の20年代」のアール・デコ調インテリア、仕立ての良いスーツやエレガントなドレス、陽気なジャズ・エイジの劇伴音楽など、視覚的・聴覚的な贅沢さは圧巻です。さらに、暴力的・陰惨な描写や過激な下ネタが一切なく、機知に富んだ会話の妙と上品なドタバタだけで極上の笑いを生み出しています。
現実の憂鬱やストレスを完全に忘れさせてくれる「究極のエスケピズム(現実逃避)」を提供してくれる点こそが、現代の視聴者にも愛され続ける決定的な理由です。