暖簾をくぐる前に知っておくべきは、この店独自のオーダー手順だ。店内に入ったらまず券売機で食券を購入する。水は完全セルフサービスとなっており、給水機でコップを満たしてから案内された席へ着席するのが鉄則だ。麺量の調整(少なめ・半分)を希望する場合は、着席時に食券をカウンター高台へ置く際、店主へハッキリと申告する。
最大のハイライトは、丼が仕上がる直前に訪れるコール(トッピング呪文)の瞬間である。「ニンニク入れますか?」の問いかけに対し、ニンニク、ヤサイ、アブラ、カラメの希望を簡潔に告げる。初めて訪れるなら「ニンニク少なめ」または「そのままで」と答えるのが無難だ。増量したい場合は「ヤサイニンニクアブラ」のように組み合わせを淀みなく伝える。敷居が高く見えるかもしれないが、基本ルールさえ把握していれば何一つ恐れる必要はない。
丼が目の前に置かれた瞬間、府中店最大の特徴である極太自家製麺が顔を覗かせる。うどんすら凌駕するほどの圧倒的な厚みと縮れ。スープをしっかりと持ち上げる力強い弾力は、噛み締めるたびに小麦の芳醇な香りを口いっぱいに広げてくれる。