「前がまったく見えなかった。ブレーキを踏んだ瞬間には、前の車が目の前に迫っていた」——事故現場の近くで足止めを喰らったトラックドライバーは、当時の緊迫した状況をそう語る。
事態が急変したのは午前4時過ぎ。岩手県から青森県にかけての区間で一気に風速20メートルを超える猛烈な吹雪が吹荒れた。路面は一瞬にして凍結し、ブラックアイスバーン化。視界が数メートル先すら見通せないホワイトアウト状態に陥った車線で、追越車線を走行していた大型車がスリップして横転した。そこに後続の普通車や保冷車が次々と衝突。数分間で十数台が巻き込まれる大惨事となった。