もともと英国のボートレース選手たちのユニフォームや、苛烈な現場で着用されるワークウェアをルーツに持つこのアイテム。長い歴史のなかで武骨な実用衣料として育まれてきたヘンリーネックは、やがて大衆的なカジュアルウェアの主役に躍り出た。
その魅力を世界中に再印象づけたのが、銀幕のスターたちだ。映画『ドライヴ』でライアン・ゴズリングが見せた、ミニマルでありながら息をのむほどタフなスタイリングを覚えているだろうか。無駄を削ぎ落としたシルエットに宿る男らしさは、世界中の服飾ファンを熱狂させた。さらに、私服のスナップで圧倒的な存在感を放つデヴィッド・ベッカムもまた、ボタンを無造作に開けたスタイルで独自の着こなしを確立した第一人者である。