劇団四季の心臓部へ迫る!名作生む四季芸術センター本館の舞台裏

劇団四季の心臓部へ迫る!名作生む四季芸術センター本館の舞台裏

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廊下を進むと、芳醇な革の匂いと染料の香りが漂う工房エリアに突き当たる。棚一面に整然と並べられているのは、世界的ロングランを記録する『ライオン・キング』の精巧なパペットやマスクの数々だ。アフリカの大地を疾走する動物たちの躍動感を表現するため、炭素繊維や超軽量樹脂を駆使したメンテナンスが専門スタッフの手で連日行われている。

さらに奥の衣裳部屋では、日本初演から数千回ものステージを数える『キャッツ』の衣裳が、役者一人ひとりの体型に合わせて手作業で細かく編み直されていた。激しいアクロバットに耐えうる耐久性と、猫特有のしなやかな毛並みの質感を両立させる作業は、熟練の職人技なくして成立しない。名作の輝きは、スポットライトの当たらないこうした技術者たちの矜持によって支えられている。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。