利益率が低下したからといって、全社一律で〇%の予算削減といった乱暴なナタを振るうのは最悪の選択である。研究開発費や優秀な人材のリテンション費用、ブランドの核となるマーケティング投資まで削ぎ落としてしまえば、翌期以降の成長エンジンそのものを自ら破壊することになる。
この時代に生き残る企業が行っているのは、無差別な「コスト削減」ではなく、冷徹な「資本の再配置」だ。収益を生み出さない不採算部門や重複する業務プロセスからは容赦なく撤退する一方、自社の強みが集中するコア領域にはリソースを果敢に投じる。徹底した優先順位付けこそが、削り取られそうな利益率を底底から支える最強の防波堤となる。