だが、半世紀以上にわたって築かれた帝国は、突如として激震に見舞われる。ジャニー喜多川による深刻な性加害問題が明るみに出たことで、長年タブー視されてきた暗部が白日の下に晒された。世論の厳しい批判とスポンサー企業の相次ぐ離脱は、グループ全体の存続を揺るがす未曾有の危機となった。
組織は抜本的な解体を選択した。過去の被害者への補償業務に専念する「SMILE-UP.」と、タレントのマネジメントおよびエージェント契約を担う新会社「STARTO ENTERTAINMENT」への完全分離。従来の専属契約中心だったタレントたちも、個人事務所を設立してエージェント契約を結ぶなど、自律的なアーティストとしての新しいキャリア形成へと舵を切っている。