近年、Netflixなどのストリーミングサービスでは、過度な劇伴を削ぎ落としたリアルなどうぶつドキュメンタリーが世界的な支持を集めている。世界がますます高速化し、情報が飽和する中で、人々は静寂と本物のリアリティを渇望しているからに他ならない。
高精細な映像技術が進化した今だからこそ、かつて「かご猫」が提示したローファイで素朴な質感の価値が再認識されている。自然光の中で撮影された毛並みの輝き、季節ごとの収穫物とともに佇む姿。それは、環境ドキュメンタリーが目指す究極の到達点の一つでもあったと言える。