ブランドの絶対的エースといえば、やはりマルセイバターサンドだろう。専用の小麦粉で焼き上げたビスケットに、十勝産バターとホワイトチョコレート、カリフォルニア産レーズンを合わせた特製クリームをサンド。濃厚でありながら、後味はどこまでも澄んでいる。冷やして食べるか、常温でクリームを馴染ませて食べるか、愛好家の間でも好みが分かれるところだ。
しかし、六花亭の実力はこれだけに留まらない。
「初霜が降りた朝、踏みしめた足元の音」を表現したサクサクカプチーノ霜だたみは、軽やかなモカパイと豊かな香りのモカホワイトチョコクリームが絶妙なハーモニーを奏でる。一口かじれば、繊細なパイ層が心地よく崩れ落ち、芳醇なコーヒーの余韻が広がる。
一方の雪やこんこは、ほろ苦いブラックココアビスケットで爽やかなレモン風味のホワイトチョコレートを挟んだ一品。表面の丸い穴は、降りしきる雪空の窓を模している。ビターとスイートの対比が鮮烈で、子どもから大人まで幅広い層を魅了し続けている隠れた名作だ。