火付け役となったのは、紛れもなくTikTokやInstagramといったビジュアルプラットフォームだ。10代から20代のZ世代クリエイターたちが、レトロでありながら新鮮なボリュームヘアのチュートリアルを次々と投稿。数百万回再生を記録するバズ動画が連発している。
源流をたどれば、1990年代後半から2000年代初頭にかけて花開いた「名古屋嬢カルチャー」に行き着く。当時、女性誌『JJ』(光文社)や『CanCam』(小学館)が競うように特集を組み、全国区の社会現象へと押し上げた。地元・愛知県のサロン文化が生んだ独自の華やかさは、やがて日本中の女性たちの憧れのアイコンとなった。
デジタルネイティブの若者たちにとって、当時を知る世代の「懐かしい」という感覚は、未知の「最高にエッジの効いた自己表現」として映る。過度なナチュラル志向に少し飽き足らなさを感じていた層が、そのドラマティックな立体感に熱烈な視線を送っているのだ。