大歓声が沸き起こるメイン会場のド真ん中は迫力満点だが、帰路の大混雑や撮影時の障害物に悩まされることも少なくない。熟練の航空ファンが狙うのは、編隊が旋回して体勢を立て直す「進入軸」の延長線上に位置する高台や河川敷だ。ショーセンターからわずかに数キロ離れた見通しの良いポイントを確保することで、アクロバットの全体構成を俯瞰しつつ、ストレスのない観覧環境を手に入れられる。
光線状態の把握も決定的な差を生む。午前と午後で太陽の位置が逆転するため、午前中は順光となるエリアであっても、午後のメイン演目では強烈な逆光に晒されるリスクがある。事前にグーグルマップ等の地形データと太陽の軌跡を照合し、風上側に位置するスポットを選ぶのが鉄則だ。風下に陣取ってしまうと、機体が吐き出したスモークの残煙に視界を遮られ、続く演目が見えにくくなるからである。