神社と大社の違いとは?格式の序列や名乗れる基準の真相を徹底解説

神社と大社の違いとは?格式の序列や名乗れる基準の真相を徹底解説

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なぜ現在では「大社」と付く神社が全国に複数存在するのかを理解するには、明治期に制定された「近代社格制度」と戦後の宗教法人化の歴史を紐解く必要があります。 明治4年(1871年)、明治政府は国家神道体制のもとで神社を公的に格付けする近代社格制度を施行しました。神社は国費から幣帛(へいはく:神への奉納品)を受ける「官社(官幣社・国幣社)」と、地方自治体から受ける「諸社(府県社・郷社・村社など)」に厳密に区分されました。 当時の格付け最高ランクには「官幣大社(皇室に由緒深い有力神社)」と「国幣大社(地方の有力神社や一宮)」が設定されましたが、この時点でも正式な社号として「大社」を名乗ることが許されていたのは出雲大社のみでした。例えば、現在の伏見稲荷大社は「官幣大社 稲荷神社」、春日大社は「官幣大社 春日神社」という正式名称でした。 1945年の終戦に伴い、GHQの神道指令によって国家による社格制度は廃止され、各神社は独立した宗教法人となります。その後、全国の神社を統括する包括宗教法人として「神社本庁」が設立され、戦前の社格差は形式上撤廃されました。 しかし、旧官幣大社・国幣大社として地域を牽引してきた有力神社が、戦後に独自の尊称として「大社」の号を用いることを希望し、神社本庁の承認を経て改称が進められました。これが現在、全国に大社が点在する歴史的経緯です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。