レギュラーシーズンの戦いは年々過酷さを増している。特にMLBの頂点を争い続けるドジャースにおいて、大谷翔平が担う役割の重さは他のどの選手とも比べものにならない。2度目の右肘手術を経て打者・投手としての完全復活を果たした矢先だけに、開幕前の3月に開催されるWBCでの全力投球は、身体的なリスクがあまりにも高すぎた。
オープン戦の時期に国際大会の最高レベルで圧力を受けることは、投手の調整ペースを著しく狂わせる。「世界一の奪還」を果たした2023年の達成感と引き換えに、彼が支払った体力的代償は計り知れなかった。シーズンを見据えたとき、身体の悲鳴に耳を傾けるのはプロとして当然の帰結である。