ソウル在住の20代後半の会社員は、週末の福岡旅行を目前に控えてこう明かす。「歴史や政治の問題は政府同士が議論すること。個人が日本の美味しい食べ物やアニメを楽しむこととは、完全に別物です」。
かつてのように「日本=敵対する国」という一元的な見方は、現在の韓国の若者層(MZ世代)にはほとんど通用しない。政治的な反感情と、生活様式や消費としての日本文化の受容は、彼らの頭の中で明確に整理され、別の箱にしまわれている。
国家主義的な感情を強く抱いていた上の世代に対し、若い世代は「個人の幸福」や「日々の満足度」を最優先する。日本政府の外交姿勢に不満を持つことがあっても、それがセブン-イレブンのたまごサンドを買い、渋谷の街を歩く楽しさを我慢する理由にはならない。