犬系彼女はなぜ愛され炎上したのか?元ネタの現在と本音を徹底解剖

犬系彼女はなぜ愛され炎上したのか?元ネタの現在と本音を徹底解剖

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犬系彼女という言葉自体は、古くから存在する「犬系・猫系」の性格診断に端を発しています。人懐っこく、連絡がマメで、好意をストレートに伝える気質は、恋愛市場において長らく王道のモテ属性として支持を集めてきました。しかし、この概念がネガティブな文脈を伴って急激にネットミーム化した契機は、TikTokやYouTubeなどのショート動画プラットフォームで公開された特定のカップル動画でした。

象徴的な事例として知られるのが、カップルインフルエンサーの動画で注目を浴びた「ののち」氏を巡る騒動です。ドライブスルーやゲームセンターを舞台に、クレーンゲームで景品が取れなかった際に泣き真似をしながら舌足らずな口調で悔しがる姿や、彼氏に過度にしがみつく様子が切り取られた動画は、瞬く間に数百万回再生を記録しました。コメント欄には「無邪気でかわいい」という好意的な声が集まった一方で、X(旧Twitter)など他のプラットフォームへ転載されるや否や、「作り込みが不自然で共感性羞恥を感じる」「公共の場で幼児退行して周囲を困惑させている」といった辛辣な批判が殺到し、大規模な炎上へと発展しました。

この炎上劇の背景には、プライベートな甘えの空間を「意図的な演出」として不特定多数の視線に晒したことへの反発が存在します。現在、ののち氏をはじめとする発信者たちは、当時の苛烈なネットバッシングを経て活動スタイルの見直しを余儀なくされました。一時的なアカウントの非公開化や投稿コンテンツの方向転換を行い、過激なキャラクター付けから等身大のライフスタイル発信へとシフトするなど、過熱したブームの沈静化に伴い、デジタル空間での振る舞いは成熟化を見せています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。