研磨工程の成否は、使用するツールの選定と番手(目の粗さ)を上げるタイミングで決まる。自己流で失敗する最大の理由は、焦って番手を飛ばしてしまうことだ。プロが実践する最新のDIYテクニックでは、耐水ペーパーの番手を次のように刻んでいくのが鉄則とされる。
まずは400番の耐水ペーパーで表面の大まかな削り傷を整え、続いて800番、1500番、2000番へとじっくり進める。必ず水をつけて濡らした状態で磨く「水研ぎ」を行うこと。目詰まりを防ぎ、摩擦熱による表面の微小な歪みを抑えるためだ。2000番まで磨き上げた段階で、球体は鈍い銀色の光沢を放ち始める。
最後の仕上げとして投入するのが、高品質な金属研磨剤とマイクロファイバークロスだ。研磨剤を少量クロスにつけ、一定の力加減で円を描くように磨き上げる。すると、直前までの曇りが嘘のように晴れ渡り、己の顔がくっきりと映り込むほどの鏡面が完成する。この一瞬の感動こそが、DIY愛好家たちを虜にしてやまない醍醐味だ。