かつて上野と札幌を直結していた名列車「カシオペア」の血脈を受け継ぐのが、旅行商品専用列車として運行を続ける「カシオペア紀行」だ。全室が2階建て構造のA寝台個室という特別な設計は、登場から四半世紀近くが経過した現在も色褪せる気配がない。
牽引する電気機関車(EF81やEF64など)の重厚なモーター音と、客車ならではの滑らかな揺れ。定期運行を終えてなお、東北本線や信越本線を行くカシオペアの姿は、沿線の鉄道ファンのみならず多くの旅人を魅了してやまない。旅行会社各社が企画するツアーは発売直後に完売することも多く、夜行客車列車のノスタルジーを愛する層にとって、外せない選択肢であり続けている。