物語は、夏希が結婚式当日に花婿から逃げ出される悲劇から幕を開けます。偶然その現場に居合わせたカメラマンの朝日が、泣き崩れる夏希を写真に収めたことから、2人の運命が交錯し始めます。
東京を離れ、海辺の町の海の家「港麗カフェ」で働くことになった夏希。そこで彼女は、朝日の心の中に「3年前に突然いなくなった香澄」という消えない存在がいること、そしてその朝日に10年間ずっと報われない恋心を捧げている波奈江の存在を知ります。傷を抱えた夏希と朝日は、互いの境遇に共鳴しながら急速に距離を縮めていきますが、波奈江の切実な想いが二人の間に波紋を広げます。
視聴者の最大の関心事であった「香澄の失踪理由」が明らかになるのは第9話です。東京の写真展でグランプリを獲った香澄と、海辺の街で立ち止まったままの朝日。香澄は「自分がそばにいることで、朝日の才能や未来の可能性を縛り付けてしまうのではないか」という葛藤を抱え、さらに自身の夢を追うために街を去っていたのです。
東京で再会を果たした朝日に対し、香澄は涙ながらに過去の決断と感謝を告げます。この直接の対話によって、朝日の止まっていた3年間の時間がようやく前に動き出しました。