尼崎市・JR尼崎駅から徒歩圏内に位置する「ぶたのほし」が、2018年の創業以来トップランナーとして君臨し続ける最大の理由は、店主である高田景敏(たかだ かげとし)氏の妥協なき職人魂にあります。名門「無鉄砲」グループで約9年間にわたり修行を重ね、総店長を務めた経歴を持つ高田氏は、師の教えを忠実に継承しつつ、独自の進化を遂げた「純豚骨」を完成させました。
寸胴の中で巨大な櫂棒(かいぼう)を全身で操り、豚骨の髄が完全に溶け出すまで粉砕・攪拌し続ける調理工程は圧巻の一言。一般的な白濁豚骨スープと一線を画すのは、背脂のギトギト感ではなく、豚骨の骨と肉そのものが高圧・高温で自然乳化したクリーミーな濃度です。高粘度でありながら豚特有の嫌な臭みや重さがなく、骨の髄から抽出された濃厚なアミノ酸の旨味がダイレクトに舌を包み込みます。
さらに特筆すべきは、関西ラーメン界の重鎮「カドヤ食堂」から特注で仕入れる中太ちぢれ麺との相性です。小麦の香りが力強く主張するもっちりとした多加水麺が、高濃度のスープをしっかりと持ち上げ、噛み締めるたびにスープと麺が渾然一体となって広がります。この計算し尽くされた一杯が、全国のファンを惹きつけてやまない決定的な理由です。