モンゴリアンデスワームは実在するか?毒と電撃の怪異・現地調査の全真相

モンゴリアンデスワームは実在するか?毒と電撃の怪異・現地調査の全真相

モンゴリアンデスワームは実在するか?毒と電撃の怪異・現地調査の全真相について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

ウェブ検索やSNS上で「モンゴリアンデスワーム 写真 画像」と検索すると、砂漠の砂中から巨大な赤い怪物が口を大きく開けて飛び出しているグロテスクな画像が無数にヒットします。しかし、断言できる事実として、これまでに撮影された写真は100%が模型、死んだ動物の部位、映画のCGスチル、あるいは近年の生成AIによるフェイク画像です。

ネット黎明期から頻繁に出回った代表的なフェイク写真の一つは、モンゴルの遊牧民が棒で持ち上げているソーセージ状の物体を写したものでした。これは後に現地の解体された牛や羊の大腸(腸詰)を砂の上に置いた悪戯写真であったことが判明しています。また、砂から巨大な牙を剥き出しにしたワームが迫る画像の多くは、2010年に製作された米国のテレビ映画『トレマーズ・ライジング(原題:Mongolian Death Worm)』の特撮クリップや、カルト的人気を誇る映画『トレマーズ(Tremors)』シリーズに登場する地中生物「グラボイド」のファンアートが無断転載されたものです。

2020年代半ば以降は、画像生成AIの急速な普及により、あたかも「1970年代に旧ソ連の秘密調査隊が砂漠で極秘撮影したヴィンテージ写真」風の極めて精巧なフェイク画像がSNSで拡散され、新たなオカルトファンの間で誤認を招く事態が多発しています。こうしたデジタル時代の情報の歪みは、元来の土着信仰や民俗伝承を塗り替え、映画的で過激なモンスター像だけを増幅させていく要因となっています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。