2017年にリリースされたアルバム『Grateful』のリードシングルとして世に放たれた本作は、文字通り世界中のポップチャートを席巻しました。最大の原動力となったのは、DJキャレド ジャスティンビーバーという当時絶頂期にあった二人の盟友関係です。当時の米音楽メディア『Billboard』やApple Music(Beats 1)の特番インタビューでキャレド本人が明かしたところによると、この楽曲の構想は突然のひらめきからスタートしました。
キャレドはプロデューサーのニック・ナック(Nic Nac)とともにトラックの骨格を作り上げるや否や、ビバリーヒルズにあるジャスティン・ビーバーの邸宅へ直行。ジャスティンが健康志向の食生活を送っていることを事前にリサーチした上で、専属シェフを乗せた高級フードトラックを邸宅の庭に横付けするという破格の熱意でプレゼンを行いました。プールサイドでビートを聴かせた瞬間、ジャスティンがその場でメロディを口ずさみ始め、歴史的なキャッチーフック「I'm the one, yeah, I'm the one」が誕生したと伝えられています。
さらに注目すべきは、脇を固めるI'm the One 参加アーティスト一覧の圧倒的な豪華さです。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったヒップホップトリオ「ミーゴス(Migos)」のクエイヴォ(Quavo)、グラミー賞をインディペンデントで制覇したチャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)、そしてサウスヒップホップの生ける伝説リル・ウェイン(Lil Wayne)。異なる音楽的ルーツを持つ4つの才能を一本のポップトラックに束ね上げた手腕こそ、まさにDJ Khaled 代表曲の筆頭に挙げられる所以です。