「食物繊維を摂っても出ない」「お腹ばかり張って苦しい」という状態に陥る最大の要因は、脳と腸が密接に影響し合う腸脳相関メカニズムにあります。人間の腸管には約1億個以上もの神経細胞が存在し、「第二の脳」とも呼ばれます。強い不安や精神的プレッシャーを受けると、脳からのストレスシグナルが自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを一気に乱します。
通常、リラックス時(副交感神経優位)に腸はスムーズな蠕動(ぜんどう)運動を行いますが、過度な緊張が続くと自律神経が暴走し、大腸の一部が異常収縮を起こします。この状態が痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)です。腸管がギュッと締め付けられることで便がスムーズに送られず、水分を過剰に奪われながら細かく分断されていきます。
また、日本消化器病学会の診療指針でも指摘されている通り、これが慢性化して腹痛やお腹の張りを伴う病態が過敏性腸症候群 便秘型(IBS-C)です。自律神経の乱れは大腸のバリア機能低下や腸内細菌叢のバランス崩壊をも招き、腸内で過剰な発酵ガスが発生。結果として腹痛 ガス溜まり お腹の張りが常態化し、何をしてもスッキリしない悪循環が完成してしまいます。