なぜ「東京に原発を」なのか?暴かれた電力格差と2026年の衝撃の真相

なぜ「東京に原発を」なのか?暴かれた電力格差と2026年の衝撃の真相

なぜ「東京に原発を」なのか?暴かれた電力格差と2026年の衝撃の真相の詳細について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

では、論理的な正論はさておき、現実問題として東京や首都圏に原子力発電所を新設することは可能なのか。結論から言えば、日本の法規制および立地工学上の制約から極めて困難です。最大の障壁となっているのが、原子力規制委員会が厳格に適用する原子炉立地審査指針の存在です。

同指針では、重大事故が発生した場合に公衆の安全を確保するため、発電所周辺に一定の「非居住区域」を設け、さらにその外側に「低人口地帯」を確保することが義務付けられています。数千万人規模の人口が超過密状態で密集する東京電力管内の首都圏中心部では、この要件を満たす広大な敷地を確保すること自体が物理的に不可能です。

検討項目地方立地(福島・柏崎等)の実態仮想・東京湾岸立地の場合編集部の分析と評価立地審査指針
(人口密度要件)周辺数キロ圏内を低人口地帯として維持可能半径10km圏内に数百万人規模が居住(指針違反)現行法規を抜本改正しない限り建設許可は下りない冷却水の取水・排水
(海水冷却)外洋に面し、大量の冷海水取水と温排水希釈が容易閉鎖性水域(東京湾)のため水温上昇・生態系破壊の恐れタービン冷却効率が著しく低下し漁業補償も莫大化送電ロス
(送電線損失)200〜300km以上の超高圧送電で約3〜5%の損失需要地直結のため送電ロスはほぼ0%に抑制可能送電効率単体では都市型立地が圧倒的に有利国家的リスク
(複合災害・テロ)局地避難・除染による広域避難計画が主軸国家中枢機能・経済機能が完全麻痺する壊滅的打撃危機管理上、首都機能集積地へのリスク集中は回避必須

さらに見逃せないのが冷却水の問題です。原発は熱効率の関係上、発生させた熱エネルギーの約3分の2を海水へ放出します。外洋に面した沿岸部とは異なり、水流の滞留しやすい内海である東京湾では、大量の温排水によって水温が急上昇し、東京湾全体の海洋生態系を根底から狂わせる危険性があります。「送電ロスの低減」という純工学的なメリットを遥かに凌駕する致命的な立地リスクが横たわっているのが実情です。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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