テレビCMの最後に流れるバンダイ 夢クリエイション CMのアイキャッチは、1980年代から1990年代のポップカルチャーを象徴するアイコンでした。多くの方が「いつの間にか見かけなくなった」と感じていますが、この変更は突発的なものではなく、綿密な企業ブランディングの転換点によるものです。
直接的な転機となったのは、創業50周年を迎えた2000年のCI(コーポレート・アイデンティティ)見直しです。当時の経営陣は、玩具という枠組みを超えてゲーム、映像、アパレル、ネットワークコンテンツへと多角化する事業実態に合わせ、企業理念を「楽しいときを創る企業 バンダイ」へと改定しました。これに伴い、CM末尾のサウンドロゴも徐々に刷新されていくことになります。
決定打となったのは2005年のナムコとの経営統合です。国内市場中心の玩具メーカーから世界市場を狙う巨大コングロマリットへ舵を切るなかで、グループ共通の旗印が必要となりました。「夢・クリエイション」というフレーズは単に廃止されたのではなく、世界中のファンへ感動を届けるという、よりスケールの大きなグローバルビジョンへと段階的に発展・統合されたのが実態です。