ネット上の掲示板やSNSでは、「西中洲のバーは一見お断りの会員制ばかり」「メニュー表がなくて法外な請求をされるのではないか」といった極端な噂が散見されます。しかし、現地の営業実態を精査すると、これらには大きな誤解が含まれています。
取材した西中洲の老舗カクテルバーのオーナーバーテンダーは、客層の実態について次のように証言しています。
「『一見お断り』を掲げている店舗は、西中洲全体で見てもごく一部のプライベートサロンのみです。8割以上の店舗は初めてのお客様を歓迎しています。ただし、静けさと他のお客様のプライバシーを尊重する空間づくりを徹底しているため、大人数での騒がしい入店や泥酔状態でのご来店はお断りすることがあります。大人のマナーさえ守っていただければ、どなたでも快くお迎えしています」
会計トラブルに関する誤解の真相も判明しました。多くの店舗ではメニューブックを用意しているか、メニューがなくとも「1杯の目安価格」をバーテンダーが明確に答えてくれます。想定外の金額になる主な原因は、以下の3点に集約されます。
① 季節のフレッシュフルーツカクテルの時価:あまおうや宮崎マンゴーなど高級フルーツを贅沢に使ったカクテルは、1杯2,200円〜3,000円前後になる場合があります。
② 希少なヴィンテージウイスキーの指定:価格を確認せずに銘柄を指定した場合、1ショットで数千円から1万円を超える銘柄が存在します。
③ 深夜営業に伴う深夜料金:午前0時を過ぎると、通常会計に10%〜15%の深夜サービス料が加算される店舗があります。
これらは決して不当な請求ではなく、上質な素材と深夜の労働環境を維持するための正当な対価です。不安な場合は注文時に「予算に合わせたおすすめ」をバーテンダーに率直に伝えることが、スマートに楽しむための鉄則です。