あなたの退職金はいくら?手取り計算シミュレーションと増税の真相

あなたの退職金はいくら?手取り計算シミュレーションと増税の真相

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自らの退職金が相場より高いのか低いのかは、極めて切実な関心事だ。厚生労働省の「就労条件総合調査」や中央労働委員会の賃金実態調査によると、退職金平均相場と勤続年数の相関には歴然とした傾向が存在する。大学卒で勤続35年以上の定年退職者の平均給付額は、大企業で約2,000万〜2,500万円、中堅・中小企業では約1,000万〜1,500万円前後がひとつの目安となっている。

だが、最も留意すべきは自己都合と会社都合の支給額差だ。同じ勤続年数であっても、個人の都合で辞める場合と、企業の倒産・業績不振・早期募集等に伴う会社都合とでは、社内規程の算定係数が全く異なる。自己都合退職では「自己都合減額係数」がかけられ、本来の支給額の60%〜70%程度に叩き落とされる例が珍しくない。

以下の比較表は、勤続年数や退職形態による受給相場と現場の実態を整理したものである。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価大卒定年退職(勤続35年)大企業:約2,200万円
中小企業:約1,100万円月給換算で約35〜45ヶ月分退職所得控除が最大化(1,850万円)されるため税負担が極小。最も資金効率が高い。会社都合退職(勤続20年)大企業:約800万〜1,000万円
中小企業:約450万〜600万円支給率100%基準が適用されるケース多数失業保険の給付制限もなく即効性がある。退職所得控除(800万円)内に収まりやすい。自己都合退職(勤続20年)大企業:約500万〜700万円
中小企業:約300万〜400万円会社都合対比で60〜70%程度に減額規程減額ペナルティが甚大。転職先での生涯賃金アップを見込めない場合は軽率な離脱は禁物。早期希望退職(割増金適用)通常退職金 + 1,000万〜3,000万円月給の12〜36ヶ月分を特別加算早期希望退職の割増退職金相場は業績良好時の募集ほど高騰。税務上は退職所得合算となる。中退共制度(勤続20年)月額掛金3万円モデル:約780万円積立期間と掛金に応じた確定計算方式外部共済のため倒産時も保全される。社内規定による減額を受けない独自の強みがある。

特筆すべきは、40代・50代を対象とした人員適正化で提示される割増退職金だ。大手電気機器メーカーや製薬企業が実施する黒字リストラでは、基本退職金に年収の2〜3年分(1,500万円〜2,500万円程度)が上乗せされる事例も確認されている。この割増分もすべて退職所得として扱われるため、通常の給与ボーナスで受け取るよりも税制面で圧倒的な恩恵を受ける設計となっている。

山田 真由
著者

山田 真由

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