伊藤かずえの名を全国区へと押し上げた最大の要因は、1980年代半ばに社会現象を巻き起こした「大映テレビ制作ドラマ」での熱演です。
1984年放送の金字塔的ドラマ『スクール☆ウォーズ』では、富田圭子役を好演。川浜高校のグラウンドに颯爽と乗馬姿で現れるシーンは、当時の視聴者に強烈なインパクトを残しました。お嬢様としての気品と、内に秘めた激しさを完璧なビジュアルと鋭い眼差しで表現し、ドラマの緊迫感を大いに高めました。
同年放送の『不良少女と呼ばれて』では、主人公のライバルとなるツッパリ少女グループのリーダー・長沢真琴(通称「モナリザ」)役を怪演。カミソリを構える凄みのある演技と、冷徹な美しさが絶妙に融合し、視聴者から絶賛を浴びました。「悪役や影のある役を演じても、その圧倒的な美しさが際立ってしまう」と言わしめた当時の美貌は、今見ても色褪せない輝きを放っています。