一度渡ると絶対振り返る?那須塩原「回顧橋」スリルと絶景の真相を徹底解説!

一度渡ると絶対振り返る?那須塩原「回顧橋」スリルと絶景の真相を徹底解説!

一度渡ると絶対振り返る?那須塩原「回顧橋」スリルと絶景の真相を徹底解説!の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

那須塩原の名所として広く知られるこの橋と滝が、なぜ「回顧(みかえり)」と名付けられたのか。その起源は、明治時代から昭和初期にかけて塩原温泉郷を愛した文人墨客の記録や、古くから渓谷を行き交った旅人の心情に深く根ざしています。

かつて塩原の渓谷道は、現在の整備された国道400号とは異なり、断崖絶壁を縫うように進む難所でした。旅人が険しい山道を歩み進め、この地を去ろうとする際、木々の合間から白糸のように流れ落ちる清麗な滝の姿に心を奪われ、「だれもが振り返らずには通り過ぎることができなかった」という情景から「回顧の滝」と命名されました。その滝を観瀑するための遊歩道ハイキングコースの起点として、昭和62(1987)年に架設された近代的な歩道吊橋が現在の「回顧の吊橋」です。

塩原温泉郷を全国区の保養地として世に知らしめた小説家・尾崎紅葉をはじめ、数多の知識人を魅了した理由は、箒川渓谷が織りなす「閉鎖と開放の視覚的コントラスト」にあります。深い原生林に覆われた狭隘な谷を進むなかで、突如として視界が開け、白神の如き飛沫を上げる滝とエメラルドの水面が広がる体験は、当時の旅人にとっても忘れがたい美的衝撃をもたらしました。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。