店頭で提供される名物「鬼ひも川」は、大正時代に考案され、およそ半世紀の歳月を経て五代目が復刻させた伝説の幅広麺です。その最大の特徴は、幅約5センチにも及ぶ圧倒的なビジュアルと、それとは裏腹な極上のしなやかさにあります。群馬県産小麦100%にこだわり、独自の多加水熟成製法で打たれた麺は、箸で持ち上げると透き通るような艶を放ち、口に運んだ瞬間にツルリとした滑らかな喉越しと力強いコシが同時に広がります。
注文時に多くの初訪者が直面するのが、二大看板セットである「花山御膳」と「鬼御膳」の選択です。メニュー構成と値段の違いを正確に把握しておくことで、自らの好みに最適な一杯に出会えます。
濃厚な豚の甘みと出汁を絡めて豪快に楽しみたい方や、SNSでも話題の狸の器を写真に収めたい方には「鬼御膳」が一押しです。一方で、麺本来の風味と2種類のつゆによる味のグラデーションをじっくり堪能したい純粋派には「花山御膳」が支持されています。