Q1:ルビンの壺を「壺」と「人の横顔」の両方同時に見ることは絶対に不可能ですか?
A1:知覚心理学上、両方を完全に「図」として同時に認識することは不可能です。脳の視覚野は輪郭線をどちらか一方の領域にのみ割り当てて形を処理するためです。ただし、視線を高速で交互に動かすことで、両者がほぼ同時に存在しているかのように感じる「知覚の交替現象」を体験することは可能です。
Q2:ルビンの壺とルビンの杯は何が違うのですか?
A2:実質的な違いはありません。エドガー・ルビンが発表した原図(Rubin's vase / Rubin's goblet)に対する日本語訳の揺らぎであり、同一の反転図形を指しています。
Q3:就職活動の適性検査や心理臨床の現場でルビンの壺が性格テストとして使われることはありますか?
A3:正式な性格検査(クレペリン検査やYG性格検査など)や臨床診断(ロールシャッハ・テストなど)において、ルビンの壺が性格判断の目的で使用されることはありません。視覚機能や知覚の柔軟性を調べる学術実験や、心理学の入門講義の教材として用いられるのが一般的です。
Q4:幼い子どもが見た場合、大人と見え方に違いは生じますか?
A4:生じます。反転図形を二通りに認識するためには、「壺」という概念と「横顔」という概念の両方のスキーマ(知識構造)が脳内に形成されている必要があります。知識が未発達な幼児の場合、最初に認識した一方の像に固定され、もう一方の像を自力で発見するのが大人よりも難しいことが発達心理学の実験で示されています。