東谷山フルーツパークのシンボル的存在である「世界の熱帯果樹温室」は、2棟の大小ピラミッド型ガラスハウスで構成されています。ハウス内に一歩足を踏み入れると、温度20℃以上・湿度高めに保たれた亜熱帯空間が広がり、バナナ、パパイヤ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、さらには世界最大の果実パラミツ(ジャックフルーツ)やミラクルフルーツなど、普段スーパーの店頭では木に実っている姿を見られない約100品種の熱帯果樹が茂っています。
現場を訪れた来園者からは「温室の上部まで伸びるパパイヤの幹や、たわわに実る巨大バナナの迫力に子どもが大興奮した」「冬場や肌寒い春先でも温室の中は暖かく、快適に観察できる」といったポジティブな声が多く聞かれます。大人300円という低価格ながら、植物観察の充実度は専門の植物園に引けを取りません。
一方で、注意が必要なのが収穫体験の予約システムです。ナシ、リンゴ、ブドウ、ミカンなどの収穫体験は、季節ごとに開催されますが、多くの品種で「事前Web抽選予約」や「公式LINE等を通じた事前申込」が基本となっています。
「当日ふらっと立ち寄れば果物狩りができる」と思い込んで現地を訪れ、受付終了の看板を見て落胆する利用者が後を絶ちません。一部の果樹で当日先着順の整理券配布が行われる場合もありますが、開園直後の9時過ぎには配布終了となるのが通例です。収穫体験を旅の主目的に据える場合は、訪問予定日の2週間〜1ヶ月前に公式サイトのイベント情報を確認し、確実に予約枠を押さえておく段取りが欠かせません。
また、園内の池を利用したフィッシングコーナーは、予約不要で手ぶら参加できる隠れた人気スポットです。竿と練りエサを受け取り、池のほとりでウキのピクピクとした動きに集中する時間は、デジタル機器から離れた良質なリフレッシュになります。釣った魚は持ち帰ることはできませんが、初めて釣り竿を握る子どもへの自然体験教育として最適です。