結婚が発表された2011年当時、加藤茶さんは68歳、加藤綾菜さんは23歳でした。実に45歳という前代未聞の年齢差はワイドショーやネット掲示板で格好の標的となり、根拠のない憶測が飛び交いました。当時のブログに掲載された唐揚げやステーキといったスタミナ料理の写真に対し、「脂っこい料理で早死にさせようとしている」「遺産を早く手に入れるための罠だ」といった悪意に満ちたバッシングが殺到したのです。
自宅マンションのポストに脅迫状が投げ込まれ、自転車を木の上に吊るされるなどの悪質な嫌がらせに晒されながらも、綾菜さんは一切の反論を行いませんでした。メディア各社の過去インタビューにおいて、彼女は「当時は何を言っても言い訳に聞こえてしまう。行動と結果で証明するしかないと覚悟を決めていた」と述懐しています。
世間の評価が180度転換する決定打となったのは、2014年に加藤茶さんが患ったパーキンソン症候群でした。薬の副作用と体調不良が重なり、体重が一時38kgまで激減し、歩行困難や手の震えで寝たきりに近い状態へ追い込まれた際、綾菜さんは24時間体制で看病に従事。自らの無力さを痛感した彼女は、感情論ではなく「医学・栄養学・介護技術」の専門知識を一から学ぶ道を選びました。この本気度がメディアや医療関係者を通じて伝わり、ネットの空気は「疑惑」から「敬服」へと劇的に変わっていったのです。