Q1:子どもが絵の具を口に入れそうになったり、触るのを極端に嫌がったりする場合はどうすればよいですか?
A1:口に入れてしまう心配がある場合は、片栗粉と食用色素を煮詰めて作った「手作り片栗粉絵の具」や、プレーンヨーグルトに野菜パウダーを混ぜた安全素材を活用するのが現場の知恵です。また、触覚を嫌がる子には、絵の具を画用紙ごとチャック付き保存袋(ジップロック)に入れて密閉する手法が最も効果的です。直接触れずに絵の具の冷たさや混ざる様子を楽しめるため、徐々に警戒心が解けていきます。
Q2:1歳0ヶ月と1歳11ヶ月など、クラス内の月齢差が大きい場合の進め方は?
A2:同じテーマの中で「子どもの担当工程」を柔軟に分けます。たとえば「すいか」を作る場合、低月齢児は足形スタンプをメインにし、保育者が抱っこして足をペタッと押すスキンシップ中心の工程にします。一方、高月齢児は手形に加えて大きめの丸シールをつまんで種に見立てて貼るなど、指先を使う工程を追加します。全員が同じ作業をする必要は全くありません。
Q3:指導案の「ねらい」がいつもワンパターンになってしまいます。深みのある指導案を書くコツはありますか?
A3:「作品を作る」という視点を捨て、「五感」「身体運動」「情緒の安定」の3軸で子どもの姿を観察することです。「絵の具の冷たさや紙の擦れる音に関心を持つ(五感)」「指先を使って摘んだり離したりする動きを楽しむ(運動)」「保育者とできた喜びを共有し、安心感の中で自己表現を味わう(情緒)」など、保育所保育指針の3領域(健やかに伸び伸びと育つ、身近な人と気持ちが通じ合う、身近な環境と関わり感性が育つ)に紐づけて言語化すると、説得力のある指導案になります。