海水浴ができない代わりに、1月の沖縄には世界屈指の自然景観と季節限定の風物詩が存在します。その筆頭が、毎年12月下旬から4月上旬にかけて行われるホエールウォッチングです。
アラスカやベーリング海から繁殖と子育てのために南下してくるザトウクジラは、1月中旬以降に慶良間諸島周辺や本部半島沖へ集結します。各ツアー会社が発表するデータによると、本格的なトップシーズンを迎える1月中旬以降の遭遇率は95〜99%という驚異的な実績を記録しています。全長15メートル、体重30トンを超える巨体が水面から跳び出すブリーチングや、親子のクジラが寄り添って泳ぐ光景は、冬の沖縄でしか目撃できない圧巻の体験です。
もう一つのハイライトが、日本一早い桜まつり寒緋桜(カンヒザクラ)の開花です。本州のソメイヨシノとは異なり、沖縄の桜は気温の低下によって開花が促されるため、北部の山間部から南下するように咲き進みます。例年1月中旬から下旬にかけて、以下のような名所で見頃を迎えます。
- 本部町・八重岳桜の森公園:標高約453mの山頂へと続く道路沿いに約7,000本の寒緋桜が咲き乱れ、鮮やかな濃いピンク色のトンネルをくぐるドライブが楽しめます。
- 今帰仁村・今帰仁城跡:世界遺産の城壁と濃いピンク色の桜が織りなす幻想的な景観。夜間にはライトアップが行われ、歴史情緒と相まって独特の雰囲気を醸し出します。
- 名護市・名護中央公園:名護城(なんぐすく)一帯に広がる桜の名所。展望台からはエメラルドグリーンの東シナ海と桜のコントラストが一望できます。