SNSや育児コミュニティ、大手Q&Aサイトを検証すると、退院直後から生後2〜3ヶ月にかけての保護者から、赤ちゃんの睡眠中の呼吸に関する切実な声が数多く投稿されています。
「すやすや眠っているけれど、いつも下唇が下がって口の中が見えている。乾燥して喉を痛めないか心配で、夜中に何度も起きて口元を指で閉じてしまう」(生後3週目の母親の手記より)
「鼻の奥から『フガフガ』『ズーズー』と豚の鳴き声のような音がして、苦しそうに口を開けて寝息を立てている。産院では『よくあること』と言われたが、窒息しないか不安で眠れない」(大手掲示板・育児スレッドの投稿より)
東京都内の小児科クリニックに勤務するベテラン看護師は、こうした保護者の心理について次のように証言しています。「生後1ヶ月健診などで持ち込まれる相談のうち、呼吸音と口開きに関する悩みはトップ3に入ります。特に第一子を育てている親御さんは、赤ちゃんの微細な呼吸パターンの変化に対して強い緊張感を抱えており、ノイローゼ気味に陥ってしまう例も珍しくありません。現場で聴診すると、肺雑音はなく単なる鼻入り口の分泌物が原因であるケースが8割を超えますが、中には見過ごしてはならない狭窄が隠れていることも事実です」。
保護者が過度に恐怖を抱く背景には、「乳児突然死症候群(SIDS)」への警戒心があります。しかし、過度な不安から夜通し監視を続けることは、親自身の産後うつや睡眠剥奪を引き起こす要因にもなるため、後述する客観的な判別基準を知ることが極めて大切です。