Q1:傷口がまったくない人でも発症することはありますか?
A1:はい、十分にあり得ます。国内外の調査において、劇症型患者の約半数は明らかな外傷の痕跡が認められません。目に見えない微細な皮膚の擦れ、靴擦れ、喉の粘膜からの侵入のほか、血流に乗って深部へ到達するケースもあります。「外傷がないから劇症型ではない」と判断することは危険です。
Q2:子どもが小児科で溶連菌と診断されました。親や本人が劇症化するリスクは高いですか?
A2:小児の溶連菌性咽頭炎から劇症型(STSS)へ移行する割合は極めて稀です。一般的な咽頭炎であれば、処方された抗菌薬を医師の指示通り飲み切ることで完治します。ただし、看病する家族が皮膚に傷を抱えていたり、基礎疾患を持っていたりする場合は、手洗いや傷口の保護を徹底し、万一手足の強い痛みや高熱が出た場合は警戒を怠らないでください。
Q3:手足に激痛があるとき、湿布を貼って様子を見てもいいですか?
A3:発熱や悪寒を伴っている場合、湿布を貼って経過観察することは絶対に避けてください。打撲や筋肉痛と誤認して湿布で冷やしている間に壊死性筋膜炎が進行し、救命のタイムリミット(ゴールデンタイム)を逃してしまう事例が報告されています。急激な痛みと熱がセットである場合は感染症を疑うのが原則です。