「味が薄いかも」と不安になって注ぎ足し、結果として塩辛く湿った炒飯になってしまうケースは日常茶飯事です。キッコーマンの公式レシピ開発担当者やデリッシュキッチンの献立考案データなどを照らし合わせると、家庭で味がピタリと決まる焼肉のたれチャーハンの黄金比は明確に数値化できます。
基本となる焼肉のたれを使ったチャーハンの味付けで失敗しない分量は、以下のバランスが理想値です。
【1人前の黄金バランス(ご飯茶碗大盛り1杯分)】
・温かいご飯:200g
・焼肉のたれ(中辛〜辛口推奨):大さじ1(15ml)〜大さじ1.5(約22ml)
・卵:M〜Lサイズ 1個
・炒め油(ごま油またはラード):大さじ1(15ml)
・塩・黒コショウ:各少々(味の輪郭を整える程度)
ここで極めて重要になるのが、焼肉のたれチャーハンにおける卵のタイミングです。炒飯のテクニックには「あらかじめご飯と生卵を混ぜておくTKG(卵かけご飯)方式」と「フライパンに卵を入れて半熟状態にし、すぐご飯を投入する直前投入方式」が存在しますが、焼肉のたれを使う場合は後者の「半熟直前投入方式」が圧倒的に適しています。
生卵をご飯にコーティングしてしまうと、たれの糖分と卵液が混ざり合い、フライパン底面で糊状に固まりやすくなります。油をしっかり煙がうっすら立つまで温めたフライパンに溶き卵を一気に流し込み、外側がぷくっと膨らんだ半熟のタイミング(投入から約3秒後)でご飯を投入。卵の油分をご飯粒全体へ纏わせるように素早くヘラで切るように炒め合わせることで、後から入るたれの水分を米が直接吸い込むのを防ぐ強固な油膜バリアが完成します。