参加標準記録を目指す上で、最も多くの選手や保護者が混乱するのが「記録をどこで出せば認められるのか」「期限は具体的にいつなのか」という点です。どれほど素晴らしい好記録を叩き出したとしても、それが中体連の定める要件を満たしていなければ、全国大会の切符には一切反映されません。
全中陸上の選考システムにおける根幹ルールは、「指定された突破指定大会」かつ「定められた突破期限内」の記録であることです。この二重の縛りを正確に把握しておく必要があります。
突破期限は、例年7月第4日曜日前後に設定されています。各都道府県の中学校体育連盟が主管する最終予選会(都道府県総体)の終了日が実質的なタイムリミットであり、この日を1日でも過ぎた記録や、8月に入ってからの記録会で出したタイムは選考対象になりません。
また、記録が有効となる「突破指定大会」は、原則として各都道府県で開催される以下の大会に限定されています。
- 全日本中学校通信陸上競技大会(各都道府県大会):例年6月下旬から7月上旬にかけて各都道府県で開催される指定大会。多くの選手が第1ターゲットとする大舞台。
- 各都道府県中学校総合体育大会 陸上競技大会(総体予選):例年7月中旬から下旬にかけて開催される最終選考大会。ここで標準記録をクリアすることがラストチャンスとなる。
地域の陸協が主催する一般の公認記録会や、春先の記録会、私立高校の招待記録会などは、たとえ公認記録であっても「全中陸上の参加資格を満たす指定大会」には含まれないケースがほとんどです。一部地域で特定の中学校記録会が指定大会として事前認定されている場合を除き、基本的には「通信陸上」と「総体予選」の2大会に照準を合わせる必要があります。