インターネット上の掲示板や動画サイトでは、薄毛に関する様々なライフハックが飛び交っていますが、その中には現場のプロから見れば明らかな誤謬が含まれています。
代表的な誤解が、「前髪をすだれ状に下ろして額を覆えばM字は隠せる」という言説です。人間の額は体温が高く汗をかきやすい部位であり、皮脂が分泌されると数本の毛束となって割れてしまいます。割れた隙間から覗く後退した生え際は、額を堂々と露出している状態よりもはるかに薄毛の印象を際立たせる結果を招きます。
もう一つの深刻な盲点が「整髪料の油分」です。ツヤを出して若々しく見せようとウェット系のポマードやジェル、オイルを多量に使用すると、油分の重みで髪が根元からペタンと潰れてしまいます。毛髪同士が束になってくっつくことで、隙間から見える頭皮の面積が倍増してしまうのです。
薄毛スタイリング剤おすすめの正解は、「油分を含まないドライワックス(マットワックス)」、または「パウダー状のボリュームアップスタイリング剤」です。毛髪の表面に微細な凹凸を作ることで毛同士が引っ掛かり合い、空気を抱き込んだようなふんわりとした立ち上がりを夕方までキープできます。仕上げにハードスプレーを根元から20センチほど離して軽く吹きかけることで、風による乱れも完璧に防げます。