硬いウロコや硬い骨に苦戦していませんか?プロ直伝の「鯛のさばき方」なら、初心者でも驚くほど身割れせず綺麗に三枚おろしが可能です。一般家庭で鯛をさばいて失敗する人の約8割が、「魚の骨格を無視して力任せに包丁を押し込んでいる」という事実があります。真鯛の筋肉組織は繊維が繊細で水分を多く含んでいるため、横方向からの過度な圧迫を受けると筋膜が容易に断裂し、断面がギザギザの「身割れ」を起こします。
失敗を回避する第一歩は、魚体を傷つけない下準備です。真鯛の背ビレや尻ビレにある「棘条(きょくじょう)」と呼ばれるトゲは非常に鋭利で、誤って深く刺すと雑菌による化膿やケガの原因になります。包丁を入れる前に、まずはキッチンバサミで背ビレ・胸ビレ・尻ビレの先端を切り落としておくことが、怪我を防ぎ作業効率を劇的に上げる裏技です。
また、鯛のさばき方で失敗しない決定的な理由は、「刃を魚体に対してわずか15度から20度の角度で寝かせ、骨の表面をカリカリと撫でるように引いて切る」感覚を掴む点にあります。骨と身の間にはごく薄い結合組織があり、刃先を中骨のカーブに沿わせて滑らせるだけで、余計な力をかけずとも身が自然に骨から剥がれ落ちていきます。