耳に水が入った治し方|トントン跳ねる危険性と医師推奨の即効解消法

耳に水が入った治し方|トントン跳ねる危険性と医師推奨の即効解消法

耳に水が入った治し方|トントン跳ねる危険性と医師推奨の即効解消法を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。

耳に水が入った際、幼少期からの習慣で「水が入った側の耳を下にして、首を傾けながら片足でトントン跳ねる」という動作を取る人は少なくありません。しかし、耳鼻咽喉科専門医への取材や臨床データが明かすところによると、片足トントンが逆効果な理由は、外耳道の構造と流体力学の観点から明確に説明されます。

成人の外耳道は、入口から鼓膜まで約2.5〜3センチメートルの長さがあり、直線ではなく緩やかな「S字状」にカーブしています。さらに奥に進むほど狭まり、鼓膜の手前でわずかにくぼむ構造(外耳道底)をしています。頭を激しく上下に振ると、表面張力によって狭い隙間に留まっている水滴が奥へ奥へと追いやられ、鼓膜の直前にあるくぼみへと強固にはまり込んでしまいます。加えて、脳を揺らすほどの強い衝撃は、めまいや頸椎への過度な負担を招く危険すら孕んでいます。

それ以上に危険視されているのが、綿棒を使ってはいけない理由です。濡れた耳の中に乾いた綿棒を勢いよく差し込むと、綿棒の先端が水分を吸う前に、外耳道の壁に存在する皮脂膜(耳を保護する天然のバリア)を削り取ってしまいます。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のガイドラインや診療現場の報告でも、綿棒による擦過傷から細菌が侵入し、激痛を伴う外耳道炎を発症するケースが後を絶ちません。綿棒の太さは外耳道の直径に対して過大であるため、水分を吸い取るどころか、奥に押し込み密閉してしまうピストンとして機能してしまうのが実態です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。