日本の雨温図を完全攻略!6つの気候区分と判別の急所を徹底解説

日本の雨温図を完全攻略!6つの気候区分と判別の急所を徹底解説

日本の雨温図を完全攻略!6つの気候区分と判別の急所を徹底解説の詳細解説をお届けします。役立つ情報が詰まっています。

ネット上の簡易的な解説記事やまとめサイトにおいて、しばしば「雨が少ないグラフは瀬戸内」と極端に単純化された記述が見受けられますが、これは入試実戦において最も危険な誤解の一つです。前述の通り、中央高地(長野・山梨など)もまた、周囲を高山に囲まれているため年間降水量が1,000ミリ前後に留まる過小降水地域だからです。

降水量の総量だけでこの2つを判別することは不可能です。注目すべきは、折れ線グラフが示す「最寒月(1月〜2月)の平均気温」と「年較差」に他なりません。

瀬戸内は周囲を海に囲まれた温暖な地域であり、真冬であっても月平均気温が氷点下を下回ることはまずありません(通常4度〜6度程度)。これに対し、中央高地は標高が高く内陸に位置するため放射冷却の影響を強く受け、最寒月の平均気温が0度前後、地点によってはマイナスにまで落ち込みます。さらに、盆地特有の性質として、夏の最高気温と冬の最低気温の開き(年較差)が非常に大きいのが中央高地の決定打となります。

また、太平洋側の雨温図に関しても注意が必要です。「太平洋側=大雨」と思い込んでいると、東北地方の太平洋側のグラフ(仙台など)が出題された際に判断を狂わされます。南四国や紀伊半島のような凄まじい降水量(年間2,500ミリ超)とは異なり、北日本の太平洋側は年間降水量が1,200ミリ程度に留まることがあります。それでも「夏に雨が多く、冬に極端に雨が少ない」という季節配分比率のルールは崩れません。総量の絶対値ではなく「比率」と「気温」の連動を見落とさないことが、誤答を防ぐ生命線です。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。