SNSや大手掲示板、Q&Aサイトを検証すると、「白髪染めの持ち」に関する切実な声が数多く見られます。「染めて10日ほどで分け目が白く光り、人に頭頂部を見られるのが苦痛」「毎月サロンに通うと年間10万円近い出費になり、時間的にも精神的にも縛られている」といったリアルな葛藤が渦巻いています。
都内のヘアサロンで月間150名以上の大人世代を担当するチーフカラリストへの取材では、顧客の認識と現場の実態に生じるギャップが浮かび上がってきました。
「お客様の多くは『薬剤が弱くて落ちてしまった』と考えがちですが、実際には毛髪が健康に1cm伸びたことで、光のコントラストが生じているケースが大半です。さらに調査すると、約8割の方が40℃以上の熱いシャワーで髪を洗い、市販の高級アルコール系シャンプーでゴシゴシ洗っているという実情があります。これではどんなに優れたプロ用薬剤を使っても、2週間持たずに色素が抜け落ちてしまいます」
一方、近年SNSを中心に支持を集める白髪ぼかしハイライト評判についても、現場検証を進めると賛否両論のリアルが見えてきます。「根元が伸びても黒髪と白髪の境界線が目立たなくなり、美容室に行く周期が1ヶ月半〜2ヶ月に延びた」と絶賛する声がある一方で、「細毛やエイジング毛にブリーチを重ねた結果、毛先がチリついて広がってしまった」「オフィスで明るすぎると指摘された」というトラブルも散見されます。髪質やライフスタイルを考慮しない安易なブリーチ施術は、かえって日々のスタイリング難易度を跳ね上げる結果にもなりかねません。