ASC関数は非常に強力ですが、ひとつ大きな落とし穴が存在します。それは「全角カタカナまで容赦なく半角カタカナ(半角カナ)に変換してしまう」という点です。顧客マスタや宛名印刷などで「住所の番地(数字)だけを半角にしたいのに、フリガナや氏名カタカナまで半角になって読みにくくなる」というトラブルは後を絶ちません。
カタカナの美しさを保ちつつ英数字のみを半角化したい場合、いくつかの解決策があります。もっとも確実なのは、あらかじめフリガナ列と番地・電話番号列が分かれている段階で、英数字が含まれる対象列にのみASC関数を適用することです。
ひとつのセル内にカタカナと英数字が同居している複雑なテキストに対しては、後述するフラッシュフィルを活用するか、特定の文字コードのみを判定して変換するユーザー定義関数(VBA)を利用するのが最も安全な選択肢となります。